西洋占星術

4世紀のローマ占星術師であり哲学者でもあったフィルミクス・マテルヌスは、古典占星術に関する最後の偉大なラテン語論文『マテセオス・リブリ第8巻』を著しました。ストア派の宇宙論、道徳哲学、そして神の法則を融合させ、彼は占星術を神聖な科学と捉えました。後にキリスト教に改宗したフィルミクスは、異教の宇宙と精神的な内省をつなぐ架け橋となりました。

9世紀のバグダードの哲学者、アル＝キンディー（ヤアクーブ・イブン・イシャク・アル＝キンディー）は、占星術に合理的な基盤を与えました。著書『星の放射について』では、自然の「光線」を通じた天体の影響を記述し、ギリシャ哲学、光学、そして占星術を統合しました。彼の思想はイスラム思想とヨーロッパ思想の両方に影響を与え、占星術を調和と宇宙の因果関係を研究する科学へと変貌させました。

アッバース朝カリフの宮廷占星術師であったマシャッラー・イブン・アタリー（紀元740年頃～815年）は、イスラム占星術の創始者の一人です。彼はバグダード建国の瞬間の選出に尽力し、ホラリー占星術、マンデーン占星術、エレクショナル占星術に関する画期的な著作を著しました。ギリシャ、ペルシャ、インドの伝統を統合し、占星術を天と知性を繋ぐ規律ある科学へと変貌させました。

アブー・マシャール・アル＝バルキー（アルブマサル、西暦787～886年）は、アッバース朝時代の偉大な哲学者であり占星術師でもありました。彼の『大序説』は占星術を天体原因の科学へと変革し、アリストテレス、プラトン、プトレマイオスの思想を統合し、統一宇宙論を築き上げました。彼の惑星周期理論はイスラム思想とヨーロッパ思想の両方に影響を与え、ヘレニズム占星術と中世占星術をつなぐ中心的な存在となりました。

ホラズムの博学者アル＝ビールーニー（973-1050年）は、天文学、数学、占星術を科学的精緻さの精神で統合しました。彼の著書『占星術要綱』は、天体研究のための合理的かつ経験的な枠組みを提示しました。批判的でありながらも敬虔なアル＝ビールーニーは、占星術を自然哲学、すなわち測定可能な法則と宇宙的意味を繋ぐ架け橋として捉えました。

ドミニコ会の神学者トマス・アクィナス（1225-1274年）は、占星術とキリスト教の教義を調和させました。『神学大全』の中で、彼は天体は物質世界に影響を与えるものの、人間の意志を強制することはできないと主張しました。自然的原因と神の自由を区別する彼の考え方は、何世紀にもわたって西洋の占星術に対する態度を形作り、占星術を神学の道徳的枠組みの中に保持してきました。

ルネサンス期のフィレンツェの司祭哲学者、マルシリオ・フィチーノ（1433-1499年）は、プラトン主義とヘルメス主義の思想を通して占星術に新たな魅力を与えました。『天地創造論』の中で、彼は宇宙を惑星、精神、そして魂を繋ぐ調和として描写しました。信仰、哲学、そして占星術を統合した彼の思想は、西洋ヒューマニズムと、宇宙を神の音楽とする不朽の思想を形作りました。

デンマークの貴族であり天文学者でもあったティコ・ブラーエ（1546年～1601年）は、占星術と近代科学の橋渡し役を務めました。ウラニボルグ天文台において、彼は星の象徴的な影響力への信念を維持しながら、天体観測において前例のない精度を達成しました。彼のデータはケプラーの惑星法則の基盤となり、占星術における宇宙の調和から天文学における精密さへの移行を象徴しました。

惑星運動の法則を発見したヨハネス・ケプラー（1571年～1630年）は、宇宙の調和というビジョンのもと、科学と精神性を融合させました。占星術師であり、敬虔な神学者でもあったケプラーは、宇宙を幾何学を通して表現された神聖な音楽と捉えました。ケプラーによる天文学、信仰、そして象徴主義の融合は、古代世界の占星術と現代の科学を繋ぐ橋渡しとなりました。